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サンパウロ市=区長を選挙選出制に=ハダジ市長が市議会に提案

 フェルナンド・ハダジサンパウロ市市長が6日、市内32区の区長を選挙で選出するための法案を市議会に提案した。7日付エスタード紙が報じている。
 選挙による区長選出の目的は、各区が抱えている問題をより積極的に議論できるようにすることと、同じ地区に住む人物の中から選ぶことで、区長により親しみを抱いてもらうことだという。現状、区長は任命式だ。
 区長選への立候補者はどこかの政党に属していなければならず、他の役職との兼務は認められないとしている。任期は4年で、同市長は、市長、市会議員と同日の区長選挙は希望しており、今年10月2日の選挙から導入したいという。
 提案には選挙にかかる予算や資金の調達法、選挙の手順などに関する記述が一切ないが、同市長は「それらは次の段階で決めること」とし、市長令で規定する意向だ。
 だが、サンパウロ市のジョゼ・アメリコ関係調整局長は「既に市会議員と話し始めているが、疑問視している議員も少なからずいる」と語っている。反対派の議員からは「選挙をやるための体制が整っていない」「市長の無能さを正当化するようなもの。自ら区長を選び、市政を徹底させるべきだ」との声が漏れている。