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切ない年越しの花火大会

 年越しはパウリスタ大通りを訪れ花火を見たのだが、思いのほか派手で見応えがあった。都心のど真ん中とあって壮観で、消防法や騒音被害など余計な心配をするほど見事だった。
 ただし、ビルの屋上から次々と打ち上がる景色を見て、「9月の花火もこのような場所で見たかったなぁ」という思いが浮かんだ。120周年記念で行なわれた昨年の花火祭りのことだ。
 当初はイビラプエラ公園での開催が検討されたが、騒音被害を懸念して断念。4500発がインテルラゴスで華麗に舞ったが、いかんせんサンパウロ市南端…。同公園に関して環境団体から反対があったらしいが、「恒例行事とはいえ新年の花火は大丈夫なのになぜ?」と腑に落ちない。中国新年でもリベルダーデ広場周辺で花火が上がる。
 「日本人が仕込んだ花火もたくさんのブラジル人に見てもらいたかった」との切なさを温め直しながら新年を迎えた。(祐)