ゴールデン・グローブは逃したけれど=ヴァギネル・モウラ脚光浴びる
ロサンゼルスで10日、アメリカの映画とテレビの祭典、「ゴールデン・グローブ」の授与式が行われた。今回は、ブラジルの人気俳優、ヴァギネル・モウラがテレビ部門の主演男優賞にノミネートされていたが、惜しくも受賞は逃した。だが、彼にとっては意義ある数日間だった。
10日の授賞式を前にアメリカに渡ったヴァギネルは、ニューヨークで8日、アメリカの深夜のトーク番組では最大の人気を誇る「トゥナイト・ショー・ウィズ・ジミー・ファロン」にトークゲストとして出演した。
ヴァギネルの名は、アメリカを拠点とする動画配信サービス「ネットフリックス」のオリジナル・ドラマ「ナルコス」により、アメリカでも知られていた。このドラマはネットフリックスの昨年後半のおすすめ番組にもなっており、ヴァギネルはコロンビアに実在した麻薬王、パブロ・エスコバルを演じていた。
司会のジミー・ファロンは、「会うのがすごく楽しみだった」とフレンドリーに迎えた。ネクタイなしのスーツにメガネという、オフらしい軽装で現れたヴァギネルは、落ち着いた雰囲気でにこやかに応じ、流暢な英語で会話を行った。
ヴァギネルは「ナルコス」の裏話として、エスコバル役がオファーされたときのことを語った。それによると当初彼は、「この人たち、どうかしてるのかと思ったよ」と言って会場の観覧客を笑わせた。「だって僕はエスコバルより40パウンドも痩せていて、普段話す言葉だってスペイン語じゃなくポルトガル語なのにだよ」と語った。
だが、ヴァギネルはこの後、体重の増量に成功し、スペイン語もこなしたことでエスコバル役を演じきり、ブラジル人俳優としては1999年のフェルナンダ・モンテネグロ以来となる、通算2人目のGGのノミネートとなった。
賞の方は惜しくも、ヴァギネル自身が以前から「彼が受賞するだろう」と語っていた、人気ドラマ「マッドメン」のジョン・ハムが受賞し、ブラジル人初の快挙とはならなかった。
だが、これでチャンスが終わったわけではない。「ナルコス」は好評につき、2016年も第2シーズンの放送が既に決定しており、来年にもチャンスが残された。さらに9月には、テレビ界最大の祭典であるエミー賞のチャンスも残されている。
また、彼は映画の方でも、名作ウェスタン映画「荒野の七人」のリメイクに、デンゼル・ワシントンやクリス・プラット、イーサン・ホークといったハリウッドの豪華俳優陣らに混じり、主要キャストで出演することが決まっている。(9日付G1サイトより)