連邦議会が休みとなっている1月、上院では現在も忙しく働いている人達がいる。
それは、1960年に完成した上院の本会議場で初めての女子トイレ設置に携わる作業員達だ。トイレの改修工事には3万5800レアルが投じられ、休暇が終わる2月1日までに終わらせるべく、作業を急いでいる。
本会議場が出来てから55年余りがたってから初めての女子トイレ設置という事は、建物を設計する時点では女性議員の存在は前提とされていなかった事を意味する。
ブラジル人女性は人口の51%を占めるが、現在の上院の女性議員は、81議席中、15%に当たる12人のみだ。各政党には選挙時の候補者の30%は女性とする事が義務付けられており、女性議員の割合は今後も増える事が見込まれるが、それでも、様々な事情から、女性議員が人口比に占める割合に届く事はないだろう。
ブラジルで最初の女性の上院議員は1979年にアマゾナス州から選出されたエウニセ・ミシリス氏で、1987年まで任期を務めた。以後、現在までに任命された女性の上院議員は総計32人に上っている。
今回の改修工事により、女性の上院議達は、本会議の途中に中座し、本会議場の脇にあるレストランのトイレに行って用を足すという不都合さから開放される。(5日付G1サイト、6日付アジェンシア・ブラジル、7日付フォトス・プブリカスより)
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