ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | CPTM9号線の延長延期=州と国の援助金の手続きで

CPTM9号線の延長延期=州と国の援助金の手続きで

 16年1月の予定だったCPTM9号線の延長路線の運行開始が、17年に延期されたと11日付伯字紙が報じている。
 同線は、北はオザスコから、サンパウロ市西部を経て南西部のグラジャウー駅まで走っている。
 13年9月、サンパウロ州は線を4・5キロ南に延長すべく、メンデス/ヴィラ・ナタウ駅と新終点となるヴァルジーニャ駅増設のための契約を二つのコンソーシオと結んだ。工事期間は27カ月で、予定なら今月完成するはずだった。
 だが、昨年半ば、州は官報を通じ、財政的な問題により、完成にはもう18カ月以上要すことになったと発表した。
 州交通局のクロドアウド・ペリッシオーニ局長によると、問題は「資金不足」ではなく、連邦政府の経済活性化計画(PAC)の一環として払い出される援助金に関し、州と連邦政府の落札者の選定基準が異なるという手続き上の差だという。
 州政府は最終的な見積り額が最低だった企業と契約したが、連邦政府は設備設置や電力供給などの工程ごとに最少額を提示した企業を選ぶという基準があり、交渉を重ねたが折り合えず、州側の負担額が拡大。州側は、別の資金源を探す、再入札などの方法を模索する必要に迫られている。
 この延長により9号線は、10万人の客足の伸びが期待されている。