9~12日にパラナ州北部を中心に降った豪雨で、45市、1万8456人が被災と14日付G1サイトが報じた。
州防災局の発表によると、14日朝の時点で、1622人が親戚宅などに一時避難、68人が避難所に退避している。負傷者は5人で、11日からは1人が行方不明者になっているが、死者は確認されていない。
被害が最も大きいのは北部のジャタイジーニョ市で、住民6151人が被災した。ジャタイジーニョ市の一時避難者と避難所退避者は、13日の350人と50人が14日には150人と1人に減少した。
同市以外では、ローランジア、ロンドリーナ、アタライア、マンダグアスー、マリランジア・ド・スール市などで大きな被害が出ている。
ローランジア市では1238人が被災し、1000人が一時避難、36人が避難所に退避している。濁流で破損した家屋は50棟、15棟が全壊した。地元消防は11日夜に行方不明になった男性の行方を捜している。
マリンガ市では、人口の85%にあたる35万人が断水に悩んでいる。同州水道公社によると、ピラポー川が8メートル増水し、浄水場が浸水したという。状況緩和のため、同市は工業用の井戸18を解放した。
ロンドリーナ、アプカラーナ両市は非常事態を宣言。冠水などで通行止めになった高速道路も多数出ている。
ベット・リッシャ知事は州道復興を優先事項に定めた。高速道路の被害総額は、5千万レアルに達した。