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盗まれたショベルカー(Divulgação/Lafaete Locações)
盗まれたショベルカー(Divulgação/Lafaete Locações)

泣きっ面に蜂のマリアナ=詐欺師集団が機械類盗む

 11月5日に起きたサマルコ社の鉱滓ダム決壊で甚大な被害を被ったミナス州マリアナ市で、復旧工事を手伝うと申し出た詐欺師集団が、大型機械を盗み、200万レ以上の損害を与えるという事件が起きたと14、15日付伯字紙や伯字紙サイトが報じた。
 14日のドゥアルテ・ジュニオル市長の会見によると、詐欺師達は12月初旬に同市を訪れ、リオ州の建設会社HCSの社員を名乗り、汚泥除去等をボランティアとして手伝うと申し出た。市役所側は災害時のよくある企業からの協力と信じて同グループと契約を結んだが、詐欺師達は12月にベロ・オリゾンテ市のラフェエテ・ロカソンエス社からショベルカーなど11台を借り出し、1月に1週間作業を行った後、機械や小型トラックと共に姿を消した。

盗まれたブルドーザー(Divulgação/Lafaete Locações)

盗まれたブルドーザー(Divulgação/Lafaete Locações)

 ラフェエテ社が貸し出した機械11台中、10台は契約時に納入され、残り1台も今月11日に納入のはずだったが、11日に10台の機械についていた、所在地等を確認するためのGPSが機能しなくなった。14日夜までに、10台中3台が市役所の敷地内、2台がガソリンスタンド、1台が作業現場近くで見つかったが、保守作業が必要との理由で持ち出された4台は未回収だ。
 ドゥアルテ市長によると、この事件による損害は機械類だけで200万レ超で、別のレンタカー会社が貸した小型トラック9万レ相当が姿を消した。それ以外にレンタルされた乗用車2台はPGSが壊されたものの、持ち去られずに済んだ。
 詐欺師達の内2人はオウロ・プレット市内の宿泊施設に泊まり、別の男性と行動を共にしていたとされ、宿泊施設には4~10日の宿泊費や冷蔵庫の中の品物代1700レ、ガソリンスタンドへは1万8千レの借りがある。その他に、機械のオペレーター10人の給与が未払いで、衣類の洗濯代も踏み倒された。