リオ市都市化公社が14日、Ibeg、Tangran、Damianiの3社合弁会社ITDが完成期限を守らなかったとして、五輪テニス会場建設に関する契約を破棄、1100万レアルの罰金も課したと15日付エスタード紙が報じた。
同会場は16面のコートが張られ、1万9750人を収容できる。総工費は1億7540万レで客席設置等を除く9割余りが完成したが、昨年9月末までの引渡し契約は大幅に遅れている。
同会場はテストイベントも実施しており、昨年12月の落成式後、労働者の一部を解雇したが、解雇者への負債が未払いのため、年明け早々、解雇された労働者らが五輪公園近くの大通りで抗議行動を行った。
ITDは、契約解除の取り消しを求めて訴訟を起こした。同社弁護士のジョゼ・エドゥアルド・コエーリョ・ブランコ氏は「事前通告は受けておらず、14日朝、作業員が現場について初めて契約解除を知った。工事が遅れたのは市がお金を払わず、給料の支払いが遅れたからだ」という。
一方、リオ市側は「1億7540万レアルの内1億4900万レアルは既に払われており、遅延もない。1月7日から作業が止まり、11日までに再開するよう通達したが守られておらず、契約解除は正当だ。既に多くの業者と交渉に入っている」と、両者の言い分は食い違っている。