ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ大都市圏のマテウス・レメで20日未明、同都市圏と三角ミナス地帯をつなぐセントロ・アトランチコ線で貨物列車の脱線事故が発生した。
事故発生時刻は午前3時頃で、機関車5台と貨物用の車両80台という編成の列車の内、ポルト・デ・ツバロンへのトウモロコシを積んでいた車両11台が脱線した。
事故の原因は明らかにされていないが、負傷者は出ていないという。セントロ・アトランチカ線の担当者らは夜明けを待ち、運行再開のための復旧作業を開始した。
同州では19日に強い雨が降り、20日未明にマテウス・レメ川が氾濫。川の氾濫で浸水被害が出たベロ・オリゾンテ大都市圏のジュアツーバ市では同日朝、孤立化した住民をヘリコプターで救出する事態も生じた。消防の助けを受けた家族は約20世帯で、市内カナアン地区では国道262号線も冠水した。
同州のポッソス・デ・カルダス市も豪雨の被害が出た町の一つで、19日夜は2時間の間に122ミリの雨が降った。同市の1月の平均降水量は145ミリだから、わずか2時間でほぼ1カ月の雨が降った事になる。
同市では少なくとも15人が車の中に閉じ込められたりして、消防や隣人によって救出された。市中心部では停電も起きたが、電線が地下に埋められている地区では、水がひくのを待ってからの復旧作業となった。(20日付G1サイトより)