1月20日はブラジルの作家エウクリーデス・ダ・クーニャ生誕150周年で、自社特派員でもあった同氏の足跡を20日付エスタード紙が報じた。
1890年代に北東伯で起きたカヌードスの乱を描いた「奥地(オス・セルトンエス)」の著者エウクリーデス・ダ・クーニャが、20日に生誕150周年を迎えた。
カヌードスの乱のことを現地取材して報じた記事がエスタード・デ・サンパウロ紙に掲載されるなど、ジャーナリストとして知られるエウクリーデスは、1897年設立の文学アカデミーの2代目会長を務めた作家としても有名だ。
エウクリーデスは、1866年1月20日にリオ州カンタガロ市で、父マヌエル・ロドリゲス・ピメンタ・ダ・クーニャと、母エウドシア・アルベス・モレイラとの間に生まれたが、父方の祖父母はポルトガル人とバイア州女性という家柄の出身だ。
エウクリーデスは3歳で母を亡くし、母方の親戚の家に預けられていたが、就学後間もなく、バイアの祖父母の家に送られた。そこでバイアの言葉や文化に親しんだ後、再びリオに転居、その後入軍したエウクリーデスは、士官学校で設計工学も学んだ。
ところが、1888年に、軍視察中の大臣の前で、サーベルを床に投げ出すといった抗議行動を起こし、逮捕された上、軍から追放され、当時の共和革命に身を投じた。1889年11月15日の共和宣言後は軍に復帰し、上級士官学校に入った後、初の中尉兼、数学、物理学、自然科学学士となった。その後、43歳で決闘の末に銃殺されるまで、「オス・セルトンイス」など多くの作品を残した。
エウクリーデス生誕150周年の今年、ブラジル各地では同氏を偲ぶイベントが開催される。同氏の名前を冠したバイア州エウクリーデス・ダ・クーニャ市では、エドゥカンダリオ・オリベイラ・ブリット校前で記念プレートをお披露目し、同氏と関わりの深い「カヌードスの乱」を描いた短編映画なども公開される。
サンパウロ州サンジョゼ・ド・リオ・パルド市では、毎月20日にコンサートや劇などを企画。リオ州カンタガロ市でも、ジョアン23世広場などでイベントが開催される。