【(公社)俳人協会賞】
一日の汗の重みの野良着脱ぐ 百合由美子
【青野迦葉選 特選】
頷けぬ心のあり処終戦忌 柳原 貞子
【上迫和海選 特選】
ブラジルの農婦に徹し大日焼 百合由美子
【大石悦子選 特選】
初鶏や水上家屋に住む人も 香山 和榮
【大久保白村選 特選】
肩書はただの主婦です天高し 吉田 夏絵
【鈴木貞雄選 特選】
斧光る開墾の劇移民の日 土居 洋三
【鷹羽狩行選 特選】
一日の汗の重みの野良着脱ぐ 百合由美子
【前田弘選 特選】
喜びの字に口二つ栗拾ふ 浅海喜世子
【安原葉選 特選】
幼な児に日本文化の雑煮炊く 馬場 照子
【青野迦葉選 入選】
アマゾンの闇の樹海や銀河濃し 青木 駿浪
はらからと同じ月見る異国かな 宮腰 陽子
アマゾンの空高々と鳥渡る 竹下 澄子
野焼きの火くぼみはさっと通りすぐ 佐々木友栄
月下美人四季なく咲いて良夜かな 服部 タネ
日本語を話さぬ孫と日向ぼこ 富岡 絹子
【岩岡中正選 入選】
終の地と決めしアマゾン種を蒔く 下小薗秋風
柿赤し移民人生ここに果つ 佐藤けい子
マンデラの同胞愛や夏の雲 浅海喜世子
空っ風杖に力がはいりけり 東 抱水
【大石悦子選 入選】
農に生き農に老いけり移民の日 長島 裕子
親の乳つきあげて飲む仔馬かな 佐々木友栄
【大串章選 入選】
街路樹の聖樹となりて耀へり 西山ひろ子
半世紀耕し続け移民老ゆ 竹下 澄子
日本語を話さぬ孫と日向ぼこ 富岡 絹子
【大久保白村選 入選】
望郷も諦めもあり天の川 佐藤あさ乃
移民なれば移民句詠めとさえずれり 西田はるの
【大輪靖宏選 入選】
郷愁の俳句を詠みて移民老ゆ 香山 和榮
終の地で俳句を紡ぐ夜の秋 古屋 房子
父もいて母もいる幸冬ぬくし 中馬 和子
【加藤瑠璃子選 入選】
戻り雨季大西洋の色替わる 榎 すえ子
【小島健選 入選】
大河にも一滴捧げ月見酒 東 比呂
香水や幼馴染の妻の客 村上 士郎
【鈴木貞雄選 入選】
ブラジルの百花に囲まれ甘茶佛 香山 和榮
大和の血分つ曾孫や草の花 竹下 澄子
苔生しし故山の墓や蝉時雨 浅海 盛也
生かされて一つの乳房あをさ汁 藤本 千秋
【高野ムツオ選 入選】
大起伏その又向こうも麦青む 長田美奈子
遠雷やアマゾンいよよ雨季に入る 橋本美代子
移民なれば移民句詠めとさえずれり 西田はるの
【鷹羽狩行選 入選】
幸せはこんなことかも桜餅 百合由美子
【寺井谷子選 入選】
移民なれば移民句詠めとさえずれり 西田はるの
猫のように金魚見ている昼下り 浦畑 艶子
【中間秀幸選 入選】
アマゾンの闇の樹海や銀河濃し 青木 駿浪
綱引きの覇者の面々汗光る 佐藤けい子
風紋の変はる砂丘や秋の蝶 広田 ユキ
【野間口千賀選 入選】
許すとは許さるること鶴が舞う 間嶋 正典
【淵脇護選 入選】
アマゾンの空高々と鳥渡る 竹下 澄子
【前田弘選 入選】
足跡も畑の肥料耕せる 井上 人栄
【安原葉選 入選】
植木植うばかみかんてふ品種かな 串間いつえ
一日の汗の重みの野良着脱ぐ 百合由美子
銀河濃し一世紀過ぐ吾が齢 東 抱水
【湯地通選 入選】
故郷の声を間近に初電話 和田 靜子
事前投句一般の部 6,178句 (投句者1,406人)
ブラジルよりの入選句 52句
入選者 34人