リオデジャネイロ市コパカバーナ海岸に鎮座する、ブラジルを代表する詩人、カルロス・ドゥルモンド・デ・アンドラーデ像(アンドラーデ)の眼鏡部分が再び盗まれ、その修復作業が26日に終わった。
2002年10月建立のアンドラーデ像はリオ市の観光名所の一つで、像の横で写真を撮る人の列は途絶える事がない。同市内ではキリスト像に次ぐ訪問者数を誇るこの像だが、眼鏡が盗まれるのは9回目で、新たな再発防止策もとられることとなった。
7年前にアンドラーデ像の所有権を獲得し、像の管理責任も負うフランスの多国籍企業Essilor社は、アンドラーデの詩集を無料で配布した。同社の行為は、アンドラーデへの表敬と共に、旅行客やリオ市民らに公共資産でもある像を守るように呼びかけるためとされている。
リオ市公共サービス保護局のマルクス・ベルシオール局長は、修復作業には公金が使われた事を強調し、市民に公共財、街への慈愛を求め、「コパカバーナのアンドラーデ像、ヴィラ・イサベル地区のノエル・ホーザ像の修理だけでもう400万レアルも出費している。Essilor社の試みは市民の街の公共財産への愛情を呼び覚ますのに有益だ。像の周辺に置かれた監視カメラの映像はリオ州政府に送られ、然るべき措置が取られる」と語った。(26日付アジェンシア・ブラジルより)
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