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サンパウロ州=15年の犯罪白書発表=殺人が過去最低水準に減少

 サンパウロ州保安局が26日、15年の犯罪白書を発表し、サンパウロ州での殺人事件発生率が1996年の調査開始以来、20年で最低の水準となったことを明らかにした。27日付フォーリャ紙が報じている。
 同白書によると、人口10万人当たりの、故意の殺人事件数(殺人事件発生率)は、サンパウロ市が8・56件、大サンパウロ市圏が10・13件、サンパウロ州が8・73件で、過去20年で最低を記録した。サンパウロ市で殺人事件発生率が最も高かったのは1999年で、10万人当たり52・43件に達していた。
 サンパウロ市やサンパウロ州の殺人発生率は10万人当たり10件を切り、流行状態から抜け出したが、大サンパウロ市圏はまだ流行状態に留まった。殺人事件の数は、サンパウロ市で前年比12・5%減の991件と1千件を割ったのをはじめ、大サンパウロ市圏が898件、サンパウロ州全体でも3757件と、過去最低水準となった。
 なお、14年の全国の殺人事件発生率は25・2件、10万人当たりの発生数最多はアラゴアス州の61・9件だった。
 サンパウロ州では自動車や電撃などを含む強盗や強姦の件数も発表されたが、各々前年より減少した。
 ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事は今回の結果について、「単に昨年の結果というわけではなく、警察官たちの長年の努力によるものだ」と、警官の功績を讃えた。