22日付本紙で、ルーラ前大統領が自身を称し、「私ほどの正直者はどこを探してもいない。私はそれを誇りに思う」と発言した記事を掲載したが、1週間も経たないうちに、ラヴァ・ジャットの捜査でマリーザ夫人の購入したグアルジャーの住宅に疑惑の目が向けられた。三男のルイス・クラウジオ氏はそれ以前にゼロテス作戦で疑惑を受けているし、PT党員絡みへの諸疑惑も後を絶たない。こういう状況では、いくら本人自身がクリーンなイメージを主張しても説得力には欠け、自身への捜査の可能性が徐々に近づいていることも否めない。まだ、起訴も受けていないが、ルーラ氏が強気でいられるのはいつまでか。
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昨日27日で、南大河州のライブハウス「KISS」の大火災が起きて3年が過ぎたことになる。消防法の遵守を怠ったことから、242人の命が犠牲となり、火災時に吸った煙などの影響で健康に害を追った被害者も少なくないなど、多くの教訓を与えた事件でもあった。このときの被害者のひとりだった、カルラ・ビッカさんという女性が、3周年に当たる昨日、女児を出産したとの報道があった。多数の人の命を奪った悲劇を希望に変えたいところだ。
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25日午後の雨で、サンパウロ市地下鉄3号線のアルトゥル・アルヴィン駅の傍を走るラジアル・レステ大通りで大きな陥没ができた。この穴は3号線にも届くほどで、事態悪化を防ぐため、26日の3号線は終日、間引きと減速運行となり、多くの利用者に影響が出た。サンパウロ市の交通の雨に対する脆弱な状況な体質は何とかならないか。