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武本、斉藤、醍醐三氏
武本、斉藤、醍醐三氏

ブラジル日系文学会=外務大臣表彰の受賞祝う=武本、斉藤、醍醐三氏

 ブラジル日系文学会(武本憲二会長)が12日午後、サンパウロ市内の川魚専門レストラン「ランショ・ダ・トライーラ」で、2015(平成27)年度の外務大臣表彰受賞者に対する祝賀会を開催。会員ら約30人が参加した。
 日本の国際親善や国際協力において、顕著な功績をあげた個人や団体が表彰される。同会からは武本会長、斉藤早百合、醍醐麻沙夫の三氏が受賞した。
 武本氏はブラジル日系文学会の要職を歴任、またノーベル化学賞(2010年)受賞者である鈴木章氏をブラジルに招聘したことなどが評価された。武本氏は受賞について、「父親は文学会の創立者でもあり、故長兄の時代から文学会には、大きく貢献してきたので、武本家に対する表彰と私どもは理解しております」と話した。
 斉藤氏は日本語教師として、また日本語普及センター(現ブラジル日本語センター)理事として、ブラジルで30年間日本語教育の普及に尽力してきた。「私のようなちっぽけなものでも、その道一筋にがんばれば表彰されますから、皆さんもがんばってください」と喜びを述べた。
 醍醐氏は作家としてブラジルに関する著作を多数執筆し、小説を通じて日本とブラジルとの相互理解を促進したことが認められた。また移民百周年記念事業として作られた「ブラジル移民文庫」ホームページに言及し、「これは私個人ではなく、『ブラジル移民文庫』の作成に関わった故と理解しております」とコメントを寄せた。


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 ブラジル日系文学会の中田みちよ編集長曰く、「会は武本家によって支えられてきた」という。外務大臣表彰受賞者の武本健二氏の父・由夫氏は、66年の「コロニア文学会」創立メンバー。原稿不足と資金難で廃刊後、詩歌の「コロニア詩文学」を独立させ発行を続けた。83年に由夫氏は亡くなり、会はその後「ブラジル日系文学会」に改名。長男の阜夫氏を経て、現在は弟の憲二氏が会長として奮闘している。武本文学賞に入選した小説は読み応えのあるものが多いと評判だ。コロニア文学の流れを支えてきた一家に感謝。