27日、エクアドルの首都キトで中南米及びカリブ海諸国首脳会議(Celam)が開かれ、33カ国の代表が参加したが、意見の一致を見ず、具体的対策を立てられないまま終わった。28日付伯字紙が報じている。
今年の会議の主題は、世界的な経済低成長と高インフレにより先行きが不透明な同地域の経済状況をどう打開するかなどだが、具体的な対策は生まれなかった。
各国代表の演説の中でひときわ注目されたのは、ベネズエラのニコラス・マドゥーロ大統領が演壇に立ったときだった。同国の経済や社会の混乱は世界的に知られているが、同大統は、同国最大の輸出品である原油価格が下落、市場が不安定なことなどを主張し、参加国に援助を求めた。
また、コロンビアのフアン・マヌエル・サントス大統領は、長年にわたる治安上の課題であったコロンビア革命軍(FARC)と同国政府が3月に和解できるよう、各国の協力を呼びかけた。
だが、エクアドルのラファエル・コレア大統領が望んでいた、貧困減少と気候問題に対する解決案である「2020年憲章」の取りまとめは、具体案が生み出せず、同大統領が嘆くなど、統率力に欠けるものとなった。
アルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領は健康上の理由で欠席し、副大統領が代理出席し、ジウマ大統領もマウロ・ヴィエイラ外相を残して途中で帰国した。
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