三重県人援護協会の元会長の川村久賀須さんが24日、病気のため亡くなった。享年98。
三重県川添村(現・大台町)に生まれ、両親とともに28年サントス丸で渡伯し、リンスに入植。自身は雑貨の卸売り店を開くなど、一時商業に従事した。60年代には針治療の勉強のため日本に渡り、帰国後はパウリスタ大通りに診療所を開き、専門家として多くの治療に携わった。
仕事の傍ら、67年から三重県海外協会のブラジル支部長を務め、70年に現在の三重援協に改められた際も初代会長に就任。74年まで務めるが、その間三重県とサンパウロ州の友好関係締結や、その記念として建設されたリベルダーデ区グロリア街「三重県橋」の開通式にも立ち会った。
葬儀は既に営まれており、初七日法要が31日午後2時からサンパウロ市の西本願寺(Rua Changua, 108, Saude)で執り行われる。四十九日法要は未定。問い合わせは娘のリリアさん(11・98650・2406)まで。
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