サンパウロ州内陸部＝ビール工場で爆発事故発生＝２人が死亡、３人が負傷

　サンパウロ州ジャカレイー市で２８日、ハイネケン社ビール工場のボイラーの爆発事故が起き、２人が死亡、３人が負傷（内２人は重傷）と２９日付エスタード紙が報じた。
　監視カメラの映像によると、犠牲者は爆風で２０メートル以上吹き飛ばされ、約４００人の従業員はパニックに陥った。この事故のため、その日の操業は停止された。
　同社によると、犠牲者はボイラーの保守を行う派遣労働者で、爆発で強烈な蒸気噴射を受けた。２人の遺体はジャカレイー市法医学研究所に運ばれた。
　負傷者の内２人は、サンジョゼ・ドス・カンポス市営病院に入院中だ。その内の１人は体表面積の８割に第三度の火傷を負い、手術も受けた。
　現場には５台の消防車と消防士１５人が駆けつけ、一帯を隔離して救出作業などにあたった。「現場近くに停まっていた複数のタンクローリー車に爆発が及ぶ危険性もあった」と食品業界労働者組合会長ヴァルテル・ダ・シルヴァ氏はいう。
　爆風は近くの樹木をなぎ倒し、工場設備も破損させた。
　同社は文書で、事故を悼み、被害に遭った派遣社員の家族への支援を申し出ると発表。事故の原因は現在調査中だ。