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東西南北

 27日に敢行されたラヴァ・ジャット作戦(LJ)第22弾で、一家が所有していたと見られるサンパウロ州グアルジャーの高級住宅に疑惑の目が向けられたばかりのルーラ前大統領。この住宅はLJに絡むOAS社が建て替えを行ったとも報じられている。他方、29日付伯字紙は、サンパウロ州アチバイアにあり、ルーラ家がよく使う農園の改修工事を、これまたLJの疑惑企業オデブレヒトが行ったと報じた。同農園の半分はルーラ氏と共にPTを創設したジャコ・ビタル氏の息子、残りはルーラ氏の息子のルリーニャ氏が共同経営の会社名義だ。資材だけで50万レアルという工事の事件性の有無は不明だが、「私ほどの正直者はいない」という同氏の信用やいかに?
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 サンパウロ市市警は、サンパウロ市南部グラジャウーで連続して起きている女性の殺人事件は共通点が見られるとして、同一犯による連続殺人である可能性も含めて捜査中だ。7日、18日、23日に道路沿いの荒地で発見された3人の女性の遺体はいずれも、衣服が破られ、頭部を石で一撃され、性的な暴力を受けた跡があり、紐で絞め殺されていた。現時点で身元が判明しているのは、18日に発見された27歳で4人の子を持つ女性のみだ。
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 ブラジルサッカー界は2カ月弱のオフ・シーズンに入っていたが、本日開幕を迎える、サンパウロ州をはじめとした各州の選手権で、16年のシーズンが本格的にはじまる。また、2月3日からは、南米一をかけたリベルタドーレス杯も開幕する。ブラジル勢はまず、サンパウロFCがグループ・リーグ進出をかけた予選を戦うことになっている。