サンパウロ市のサービス税(ISS)に伴う贈収賄工作で、アジウソン・アマデウ市議(ブラジル労働党・PTB)と柔道の元五輪金メダリストでもあるアウレリオ・ミゲル市議(共和党・PR)が500万レアルの賄賂を受け取った疑いがあると、2日付エスタード紙が報じている。
この事件はジルベルト・カサビ(社会民主党・PSD)市長時代の2012年頃、企業にISSの割引をする代わりに、口を利いた政治家に贈賄を行うという計画のものだ。
サンパウロ市議2人への疑惑は、サンパウロ市徴税局の税理士で同作戦に参加していたエドゥアルド・オルレ・バルセロス容疑者が、サンパウロ州検察局での報奨付供述に応じたことで明らかとなった。
同容疑者によると、アマデウ市議へは12年初頭、主犯者である元徴税局副局長のロニウソン・ベゼーラ・ロドリゲス容疑者の依頼で賄賂を手渡した。同容疑者はセントロにあるカフェで待ち合わせ、現金入りの茶封筒を渡したという。
ミゲル市議の場合は同氏の自宅まで行き、会話の内容を録音されないよう、応接間のステレオの音量を最大にした中で金を手渡したという。
バルセロス容疑者が名前を挙げた市議は他にもいるが、両市議は金銭の授受を否定している。
アウレリオ氏は、1988年のソウル五輪の柔道95キロ級の金メダリストだった。