16年度の財政目標を達成するため、金融取引暫定納付金(CPMF)の議会承認を待つ政府は、更なる税収増のための増税を決定したと2日付伯字紙が報じた。
ジウマ大統領は1日、議会承認の必要がない大統領令を出し、5月1日から、アイスクリーム、チョコレート、タバコ、ペット用の餌等にかかる税金を上げる事にした。
各製品にかかる工業製品税(IPI)の税率引き上げで、今年は6億4千万レの税収増が見込まれる。増収額は来年が10億7千万レ、再来年は10億2千万レとなる。
現行のチョコレート、アイスクリームのIPIは0・09~0・12レアル/キロだが、新税制では、小売値の5%のIPIがかかる。
キロ25レアルのチョコレートの税金は0・12レが1・25レで10倍以上に、キロ15レアルのアイスクリームの税金は0・1レが0・75レで7倍以上になる。
ブラジルアイス業界協会(Abis)は、増税により小売値は1割増しにさえなり得るとし、「アイス業界は15年の不況下でも健闘し、売り上げを落とさなかったが、増税すればサプライチェーン全体に悪影響が出る」とエドゥアルド・ベイスベルグ会長は語った。
タバコの増税は税収不足に陥った時の常套手段で、今回もIPIの税率と最低徴税額の引き上げで、4億6500万レの増収が見込まれる。これに対しブラジルタバコ業界協会(Abifumo)は、「度重なる増税で消費者がより安い商品を探すようになれば、不法輸入されたタバコに手を伸ばす人も増え、犯罪組織の温床となりかねない」との声明を発表した。
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