不況が深刻化する中、1年前と比べ、食生活や娯楽のあり方などが変化したというブラジル人が相当数いる事が明らかになった。
国際的な調査会社ミンテルが16歳以上の人1500人を対象に行った聞き取り調査の結果、ブラジル人の56%は、日常生活に関連する商品を購買する量やサービスの利用度を減らしていると答えたという。
レストランやファストフードなどでの外食費はその一例で、1年前より外食が増えた人は20%だったのに対し、1年前ほど外食にお金をかけていないと答えた人が3人に1人(33%)いた。
娯楽目的で映画やショーなどに行く回数を減らした人も29%で、増やした人の15%のほぼ2倍だ。
食料品や飲料類の経費を削っている人は52%おり、チョコレートやビスケットなど、必需品とはいえないものについては、ほぼ同じが31%いる一方で、削っているという人が30%いた。
購買量や購買額は全ての層で落ちているが、16~34歳の人達は35歳以上の消費者よりも購買量などが多いという。16~34歳の人が昨年より多く支出している項目には、必需品とはいえないがよく知られているメーカーの食品の27%や、外食費の24%などが含まれている。
一方、財政的に厳しいと言いつつも、有料のテレビやアカデミー、個人的な保健・衛生サービスなどに関しては、より安いという理由でメーカーを替える人は少なく、中流階級でメーカーを替えたのは11%の人のみだった。A、Bクラスの人の場合は20%が取り替えたという。
ミンテルのアンドレ・エウフラジオ調査員はこれらの結果を見て、「消費者の大半は1年前と同じかそれ以下の量の商品やサービスしか購入していない。その一方、消費者の選択肢は広がっているから、メーカー側も消費者の必要や関心に即した対応が必要となっている」と語っている。(4日付G1サイトより)