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「アエシオが贈収賄工作」=ジルセウの右腕が証言

 ラヴァ・ジャット作戦の報奨付供述者だが、嘘をついたとして再供述を求められたフェルナンド・モウラ被告容疑者が3日、パラナ州連邦地裁で、アエシオ・ネーヴェス上議(民主社会党・PSDB)が中央電力公団(Furnas)の汚職計画に加わっていたと供述した。4日付エスタード紙が報じている。
 同被告はルーラ政権の元官房長官、ジョゼ・ジルセウ被告(労働者党・PT)のロビイストとしても知られており、セルジオ・モロ判事に対し、アエシオ氏がFurnasに強い影響力を持っていたと語った。
 それによると、ルーラ氏が02年の大統領選に勝利した直後に公社の人事に関する会議が持たれたが、公社の役員は20年以上のキャリアを持つ人物であることが求められており、当時ミナス州知事だったアエシオ氏がFurnasの役員として、ジマス・トレド氏の続投を求めたという。同公社の理事の1人はそれまでも常にアエシオ氏が指名していた。
 モウラ被告によると、ジルセウ被告はいったんそれを否定したが、1カ月半後にモウラ被告を呼び出し、「トレド氏はアエシオ氏がルーラ氏に指名権保持を願った唯一の人物だから、PTも同氏の続投を支持する」とトレド氏に伝えるよう指示したという。
 モウラ被告によると、ジマス氏は「わざわざ言いに来なくていい。これからの賄賂の分配は、PTサンパウロ州支部と中央本部、それにアエシオで3等分だな」と語ったという。モウラ被告はモロ判事に「このやり方はペトロブラスに応用されたのと同じもの」と語っている。
 アエシオ氏は同日、「PSDBを犯罪の罠に落としいれようとする昔ながらのやり方だ」として否定した。