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参加者みんなで記念撮影
参加者みんなで記念撮影

南城市民会 市長迎え創立10周年祝う=若い世代へ沖縄文化継承を=「ますます友好深めて」

 ブラジル南城市民会(新里哲夫会長)は「創立10周年記念祝賀会」と「第6回敬老会」の記念式典を、1月31日午後2時からサンパウロ市ジアデマの沖縄文化センターで開催した。日本から南城市の古謝景春市長、大城悟市議会議長らが来伯。会場は400人を超す参加者で満杯となり、式典後の同5時過ぎから、斉藤悟琉舞道場による踊りなどの伝統芸能を堪能した。

 会場は南城市系の家族で埋め尽くされ、賑やかに挨拶する姿があちこちで見られた。式辞の挨拶で新里会長は、「10年というのは会の歴史としてまだ浅い。絆を永久に結び、これからも南城市とブラジルのためにがんばる」と力を込めた。
 古謝市長は観光地として200万人以上を集める同市の説明をした後、「南城市民会の方々には今後も会員相互の交流と、若い世代への沖縄文化継承にご尽力をお願いしたい」と述べた。
 大城市議長は「皆さんは誇りを持って歴史を刻んでこられた」と会員を称え、ブラジル沖縄県人会の島袋栄喜会長は「南城市からは多くの人材が輩出されている。沖縄県人会とブラジル社会に大きな貢献をしてくれた」と語った。
 サンパウロ市議会の神谷牛太郎市議から古謝市長、大城市議長、新里会長へ、表彰プレートが贈られた。
 古謝市長と新里会長からは、南城市民会の歴代会長へ記念品が贈呈された。創立者への特別表彰として新垣源三さん(故人)の代理・新垣美枝さんが花束と記念品を受け取った。表彰者代表挨拶では、2代目会長の津村勇さんが「今後もブラジルと沖縄の南城んちゅが、ますます友好を深めていくようお願いします」と真剣な面持ちで話した。
 06年から行なわれている南城市研修生制度が紹介され、11年度生の嶺井健三さんと12年度生の国保下ジェシカさんが壇上に上がった。
 古謝市長から同市民会へ寄付金が贈呈され、新里会長は「市民会発展のために使わせていただきます」と答え、沖縄県人会の与那嶺真次元会長が「今日の喜びを記念してビーバ!」と乾杯の音頭をとった後、参加者はゆっくり食事を楽しんだ。
 敬老者表彰式では80歳以上に記念品が贈呈され、古謝市長が「皆様はうちなーんちゅとして多大な貢献をしてこられた」と労をねぎらった。
 午後5時から余興が行なわれ、斉藤悟琉舞道場が「かぎやで風」「鳩間節」「繁盛節」などの踊りを披露。また佐久間チエコさんと古堅メイレさんの歌謡ショー、同市民会と吉村尊雄三線・胡弓研究所による「安里屋ゆんた」などの出し物が続いた。ホカマ・ジョアンさん(86、二世)は「南城市の人々が来てくれてとても嬉しい、あるのは感謝だけ」と顔をほころばせた。


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 沖縄県人会の与那嶺元会長は、来伯した南城市の市長に「『そちらからブラジルに研修生を送りませんか』とお願いした」と明かした。日本からブラジルにくる研修生を県人会や市民会が受け入れれば、まさに〃相互〃交流の深化となる。研修生OBの嶺井健三さん(23、二世)は受付を担当、「このイベントに参加するのは義務感からではなく、お返しの気持ちから」とにこやかに話した。この気持ちがさらに強まれば、間違いなく友好が深まりそうだ。