ビジネスニュースブラジル国内ニュース(アーカイブ)

自動車産業=1月の生産台数13年で最低=販売台数も下げ止まらず=生産調整も余剰在庫減らず

 今年1月のブラジルの車両生産台数(乗用車、中小商用車、トラック、農作機、バスを含む)は14万5千台で、昨年同月比で29・3%減を記録。1月の生産台数としては、13万2千200台を記録した03年1月以来の低数値だったと5日付伯字各紙が報じた。
 全国自動車工業協会(Anfavea)会長のルイス・モアン氏は、生産台数は今後数カ月も減り続けると分析しており、回復は第3四半期以降になると見ている。
 多くの自動車会社はこの2月も既に、集団休暇やレイ・オフ(一時解雇)、政府の雇用保護計画(PPE)参入、カーニバル期間中の一週間の休業といった方策を採っている。
 「自動車業界は雇用を守るために様々な方策を採ってきた。しかし、今は明らかに労働者が過剰だ」とブラジルゼネラル・モータース理事も務めるモアン氏は語る。ブラジルGMは5カ月前にレイ・オフに入り、今週職場復帰する予定だった517人の労働者を解雇したばかりだ。業界全体では、15年に1万4700人を解雇。1月も379人を解雇している。
 また、15年に2万9800人を解雇した自動車部品業界では、今年も8千人程度が解雇されると見ている。
 一方、15年全体をかけての雇用調整や生産調整にも関わらず、自動車会社や販売代理店には25万4300台の在庫が残っており、捌くためには49日(正常な状態は30日)かかる。
 16年1月の販売台数は、昨年同月比で38・8%、昨年12月比では31・8%減の15万5200台だった。これに対し、1月の生産台数は、昨年12月に生産停止や集団休暇を与えた事もあり、同月を1・6%上回ってしまった。
 輸出台数は昨年同月を37%上回る2万2300台(前月比では51・7%減)に達したが、売上高は芳しくなく、昨年比18・3%ダウンの54万7600台に止まった。これはトラック、農作機などの高額車両の輸出が減ったからだ。
 Anfaveaはブラジルと亜国が7月に自動車関税撤廃協定を結ぶ事を期待している。同協定は両国の自動車業界から両国政府に提案される見込みだ。「亜国の為替事情も改善しているから、現行のような制限貿易は時代にそぐわない」とモアン氏は語っている。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button