憩の園に入居する人々の人生を文章、写真、俳諧で綴った「黄昏乃稔り」。写真家のルイス・バーロスさんは、本の制作に携った感想をハイカイに残している。「少し開いたドアの隙間から 人生におけるすべての感情が ゆっくりと通り過ぎていった」。幼少期に来伯した一世、ブラジル生まれの二世らが、家族や仕事、恋愛について語り、それを目の前で聞くかのように、美しい写真とともに味わうことができる一冊。非売品だが、同園へ寄付をした人に進呈する予定とのこと。希望者は同園へ問い合わせを。
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メンバーが群馬県育ちの日系ブラジル人アイドルグループ「リンダ3世」が5日、新曲「パラレルナミダ」を発表。ネット販売の「amazon. co.jp」などで購入することができる。日系人は「日伯の架け橋」とよく言われるが、デボラ延寿、国吉メリッサ、非日系の演歌歌手・エドアルドなどの両国にルーツを持つ歌手たちは、まさに日伯をつなぐ役割にふさわしい。ぜひ五輪応援歌も発表してほしいところ。彼らが活躍すれば、在日外国人に厳しい目を向けられる現在の日本で、少しは印象が良くなるかも。
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五木ひろしのサンパウロ市講演の映像を収めた番組「五木ひろしコンサートINブラジル 34年ぶりの悲願…そして涙の約束」がBS朝日で1日に日本で放送されていた。HPによれば、コンサートに加え、憩の園とコロニア・ピニャール(福井村)の訪問映像も収めていたよう。しかも「また来ます」の声もしっかりと放送、これで日本の皆さんも証人になった。本編を見たいところだが、今のところ動画サイトには投稿されておらず、放送局にも動画視聴のサービスはない。まあ気長に待てば、そのうちピラッタが出回るかも…。