ミナス・ジェライス州地裁が9日、昨年12月にメンサロン・ミネイロで実刑判決を受けた、元ミナス州知事のエドゥアルド・アゼレード氏(民主社会党・PSDB)の不服申し立てを却下した。11日付エスタード紙が報じている。
アゼレード氏は再選を狙った98年の同州知事選(結果は落選)で、同州公社の金350万レアルを選挙の裏金にしたとして公金横領と資金洗浄に問われ、15年12月に20年10カ月の実刑判決を受けたが、1月に不服を申し立てていた。
同氏の弁護士は、実刑判決を下したメリッサ・コスタ・ラジェ判事に対し、同氏が無実であることを示しうる証言を無視したことと、アゼレード氏が「(後にメンサロン事件で有罪判決を受けた)マルコス・ヴァレーリオ氏の広告会社を経由して収賄を行っていた」と主張したロビイストのニウトン・モンテイロ氏に対する、同州検察局の報告書を無視したことを不当だと訴えていた。
だがラジェ判事は、「判決文の中にモンテイロ氏のことは触れている」とし、「判決文の中にすべての証拠について触れる必然性はない」として訴えを退けた。
アゼレード氏は下院議員だった14年2月に、ロドリゴ・ジャノー検察庁長官から告発を受けたが、議員を辞職したことで、裁判の管轄が最高裁から地裁に移っていた。同氏が議員を辞職した際には、「裁判の回数を稼ぐためだ」との批判の声も出ていた。