13日は軍兵士も動員し、全国的なネッタイシマカ撲滅キャンペーンが行われるが、11日の保健省の発表によると、1月3~23日にデング熱と診断された患者は昨年同期比48%増の7万3872人で、昨年以上の流行となる可能性が高い事が明白になったと12日付伯字紙が報じた。
15年のデング熱患者は、14年を178%、流行年だった13年も10%上回る164万9008人に達したが、今年はそれを上回る可能性がある。ただ、年頭の3週間については、15年は80人いた重症患者が9人に、死者も50人が4人に減った。昨年の死者は計843人だった。
他方、カーニバル期間中も医療機関に長蛇の列が出来たのに、診断用のキットが届いていない、医者がいないといった問題が起きた所も多い。
懸念されるのはデング熱と共にチクングニア熱やジカ熱の患者も増えている事で、医師の訓練と共に、3種の病気を媒介するネッタイシマカ対策は急務だ。
デング熱の人口10万人当たりの罹患率はパラナ州ランショ・アレグレの3609人とミナス州ウバー608人に次ぎ、サンパウロ州がセルトンジーニョ569・3人、リベイロン・プレット338・9人、サンジョゼ・ドス・カンポス211・2人と続く。ミナス州はベロ・オリゾンテも193・7人と高い。
地域別罹患率は中西部と南東部の67・2人と52・8人が目立つ。州別では南麻州114・8人、トカンチンス103人、エスピリトサント93・5人、ミナス93・3人となっている。
チクングニア熱は、14年が11州で旅行後の一次感染や単発的な患者が確認されたのみだったのに対し、15年は12州で2万662人の域内感染者が出た。チクングニアによる死者はバイア州とセルジッペ州で3人出たが、皆、慢性的な病気を持つ高齢者だった。
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