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サンパウロ市=強盗2人組が青年を射殺=恋人を見送った帰りに被害に

 11日夜、サンパウロ市南部カンポ・リンポで2人組の強盗が路上で男性に発砲し射殺した。12日付伯字紙が報じている。
 被害者は食堂店員のラファエル・シウヴァ・レイテさん(28)だ。レイテさんは恋人を家まで送った後、バルドメロ・カルケジャ通りを歩いて帰宅していたが、夜11時頃、バイクに乗った2人組の強盗に襲われた。
 レイテさんは走って逃げようとしたが追いつかれ、両手をあげて無抵抗のポーズを取ったのに、バイクの前輪で体を突かれ、後部座席から降りてきた男性に殴られた。ヘッドフォンと帽子はその衝動で地面に落ちた。
 強盗はレイテさんの携帯電話を盗んだ後、バイクにまたがると、レイテさんの胸に銃弾2発を発砲。レイテさんは帽子とヘッドフォンを拾い、助けも求めずに自力で帰宅しようと試みたが、力尽き、死亡した。事件の様子は防犯カメラに一部始終が録画されていた。
 強盗2人はそれから数分後、西部モルンビで別の強盗を試み、現行犯逮捕された。犯人は20代で、同夜は既に5件の窃盗事件を起こしていた。調べに対し、容疑者らは「脅すつもりで発砲しただけで、殺すつもりはなかった」と答えている。
 レイテさんはカンフーの教師資格も持ち、身体能力には定評のある人物だったという。