ジウマ大統領は13日、「8月に予定されているリオ五輪は、現在猛威を振るっているジカウイルスに屈する事はない」と表明した。この宣言はジカ・ゼロ国家総動員デーの一環としてリオ市サンタクルーズのゼッペリン地区を訪問中に行われた。
「私たちはリオ五輪開幕までに、蚊の駆除で必ず大きな成果を挙げる。これはリオ市長、リオ州知事と大統領である私の義務、いや、義務以上のものだ。私達はまた、私達がこの使命を成し遂げられるよう、男性、女性、子供、大人の区別なく、リオの全ての市民、一人一人の良心に訴えかける」と語った。
ジウマ大統領はリオ五輪以上に重要なことは、妊娠中の女性や子供の健康であるとし、「ジカウイルス撲滅は国外から圧力を受けたからやっているのではない。自分自身の責務だ」と語った。大統領は続けて、ブラジルが過去に黄熱病を克服した事を挙げ、「ジカウイルスに対する戦いに勝つと確信している」と述べた。
ジカ・ゼロ国家総動員デーのキャンペーンは13日に356の自治体で一斉に行われ、300万世帯への訪問やパンフレットの配布などが行われた。
この運動には、陸海空軍あわせて22万人の兵士の援助があった。ジカ・ゼロ運動には、市長や知事、大臣も積極的に参加し、4万6千人の風土病対策の専門家、26万6千人の保健医療部門職員も動員された。
閣僚の一人としてキャンペーンに参加したジョージ・ヒルトン、スポーツ相は、南マットグロッソ州カンポ・グランデ市での演説の中でリオ五輪について触れ、「私たちは世界最大のスポーツイベントである五輪、パラリンピックの準備をしているが、その前にジカウイルスとの戦いという息の長いマラソン競技が待っている。私がカンポ・グランデ市に来たのは大統領の代理としてこの競技に参加するためだ」と強調した。(13日付大統領府とスポーツ省のブログより)