ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | ローリング・ストーンズ=アルゼンチンでコンサート従業員死亡=大統領とシュラスコ・パーティも
アルゼンチンのマクリ大統領一家と写真に収まるローリング・ストーンズ(Casa Rosada)
アルゼンチンのマクリ大統領一家と写真に収まるローリング・ストーンズ(Casa Rosada)

ローリング・ストーンズ=アルゼンチンでコンサート従業員死亡=大統領とシュラスコ・パーティも

 2月3日からチリのサンチアゴを皮切りに南米ツアー中の「ロックバンドの王様」ことローリング・ストーンズ。13日にアルゼンチンでの3回の公演を終えたばかりの彼らだが、古くから騒動の多いストーンズゆえか、今回もただでは終わらなかった。
 11日未明はストーンズにとって悲しい出来事が起こった。10日、彼らはブエノスアイレス州ラプラタのラプラタ市立スタジアムでコンサートを行ったが、そこでスタジアムの飲食を取りしきる企業の男性が強盗に襲われて殺されたのだ。
 亡くなったペドロ・ルイス・タバレスさん(55)は、10日のコンサート終了後、この日稼いだ金を持って社長と2人でブエノスアイレス市に戻ろうとした際、犯罪グループの車3台に狙われた。
 車を運転していた社長はなんとか逃げようとしたものの、追跡を避けきれず銃撃を受け、タバレスさんが被弾した。タバレスさんはアヴェジャネーダ市の病院に運ばれたが、助からなかった。
 強盗犯のうち、コロンビア人のジョン・アレクサンデル・ボバジージャ・ヴェガ容疑者(31)は逮捕されたが、残りの犯人たちはまだ逃走中だ。
 ストーンズのメンバーたちはこの件に関するコメントを控えている。
 ストーンズの一行は14日、昨年12月に就任したマウリシオ・マクリ大統領の別荘でのシュラスコ(焼肉)パーティに招待された。ストーンズの面々はネクタイなしのスーツ姿で、ブルーのシャツでカジュアルないでたちのマクリ氏やフリアナ夫人、4歳の娘アントニアちゃんとに迎え入れた。
 写真撮影の際は、フリアナさんがストーンズのトレードマークの舌のロゴを入れたアルゼンチン・サッカー代表のユニフォームを持ち、アントニアちゃんがギタリストのキース・リチャーズと仲良く手をつなぐほほえましい光景も見られた。
 リーダーのミック・ジャガーは、この数日前にはオラシオ・ロドリゴ・ラレッタ・ブエノスアイレス市長とも会談し、さらにはアルゼンチン最大のロック歌手、チャーリー・ガルシアのコンサートに出かけるなど忙しい日々を送った。
 ストーンズは16日にウルグアイのモンテ・ビデオで公演を1回行った後、ブラジルに移動。20日に行うリオのマラカナン・スタジアムでの公演を皮切りに、24、27日はサンパウロのモルンビ・スタジアム、3月2日はリオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレのグレミオ・アリーナでコンサートを行う。(15日付フォーリャ紙サイトより)