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ウニカンピ=合格者の半数強は公立校生=ボーナスの配分変更で急増

 サンパウロ州立カンピーナス大学(ウニカンピ)の合格者の51・9%は公立校出身者が占め、黒人と褐色(黒人との混血、パルド)、先住民(PPI)と自己申告した合格者も43%に増えたと13日付エスタード紙や12日付G1サイトが報じた。
 70学科、総計3320人の定員枠を争ったのは7万7700人で、公立高校で3年間学んだ合格者が定員の51・9%を占める事になった。
 同校は03年、17年までに合格者の半数を公立校出身者、35%をPPIが占める事を目標とすると発表したが、二つの目標は1年早く、それも同時に達成された。
 15年の同校の公立校出身者とPPIの合格者の割合は30・2%と15・7%で、14年の36・9%と18%より低下したため、一次試験と二次試験でのボーナス点の配分が引き上げられた事が合格者急増につながったようだ。
 今年度の入試では、公立校出身の受験生に一次試験で60点、二次試験の作文と小論文には各90点が加算された。PPIへのボーナスは一次試験が20点、二次試験は各30点だった。
 公立校出身者が多いのは医学部の88・2%はじめ、設計・市街化計画86・7%、メディア学70%、土木工学62・5%、生物学60%などで、これらの学部でのPPIは36・1%、27%、38・1%、44%、33・3%となっている。
 同校がボーナス制度を取り入れた時の入試の責任者だったレナト・ペドローザ教授は、サンパウロ州の公立校生の割合(85%)を超える学部も出たのは行き過ぎで、私立校生が損失を被ったのではないかと語っている。
 サンパウロ州立の大学は各々、独自の入試制度を採用しており、サンパウロ総合大学(USP)とサンパウロ州立大学(Unesp)は、公立校生やPPIの割合が目標に達するのは18年と見ている。