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東西南北

 カーニバルは終わったが、13、14日のサンパウロ市はにぎやかだった。最高気温が35度に達しそうな暑さの中、市内の至るところでブロッコがリードするイベントが繰り広げられたのだ。特に西部屈指の大型繁華街であるファリア・リマ大通りでは、サンバやアシェーのダンス・パーティで大勢の若者が踊る姿が見られた。また、13日は中国の暦での正月(旧正月)を祝うイベントもあり、セントロのリベルダーデ通りは中国系ブラジル人や観光客でごった返し、竜や中国舞踊が道行く人の目に強烈に焼きついた。この祭典も14日まで続いた。ブラジルの本格的な1年はカーニバルが終わってからはじまる。
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 12日未明、サンパウロ州サンヴィセンテで、主婦のルジネッテ・ファッチマ・ダ・シウヴァさん(49)が二人組の賊に射殺される事件が起きた。ルジネッテさんは軍警の軍曹の妻で、午前零時すぎに自宅の車庫に鍵をかけようとした時、2人組が近づき、軍警がいるかと尋ねた。ルジネッテさんが「いないが何か用か」と尋ねると、「あいつがいないなら死ぬのはお前だ」との言葉と共に発砲され、即死した。犯人は逃走中だが、事件の一部始終は防犯カメラに録画されている。
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 14日のサンパウロ州選手権のクラシコ(伝統カード)で、コリンチャンスは2―0でサンパウロに快勝した。選手の大量移籍で今季が心配されたコリンチャンスだが、控えの選手を入れた試運転の状態でもレギュラーで試合に臨んだサンパウロに勝利するあたりは流石に昨年の全国選手権優勝チームか。両チームとも明日はリベルタドーレス杯だ。