祖母を殺した罪で11年の服役歴のある36歳の無職の男性が14日、サンパウロ市東部で父親を殺害した容疑で市警に逮捕されたと15日付エスタード紙、グローボサイトが報じた。
ポンテ・ラーザ区所轄の市警第24署の発表によると、アンデルソン・ペレイラ・リマ容疑者は実父のウィリアンス・リマ氏(57)と口論になり、大型ナイフで刺殺した後、遺体を解体した疑いがかけられている。
リマ容疑者はばらばらにした遺体を布でくるみ、外に引っ張り出すと、捨てに行くためにタクシーを呼んだが、ドライバーは血で汚れた物体に気付き、同容疑者を置き去りにして警察に通報した。
警察によると、リマ容疑者は自宅の中を洗って犯行を隠そうとした形跡があるが、ヴィラ・エスペランサ区オチーリア街にある自宅の庭からは血痕が発見された。
リマ容疑者の恋人は警察で、犯行後、リマ容疑者と一緒に出かけたと証言している。2人は外出中にリマ容疑者の自宅から電話を受け、帰宅しようとしたが、警官の姿を見て逃走した。
捜査員はその後、同容疑者の兄弟からリマ容疑者と会う約束をしたと連絡を受けたため、待ち合わせ場所に行き、14日夜、リマ容疑者を逮捕した。
リマ容疑者は04年に祖母を殺害し、11年間服役し、7カ月前から父と同居していた。
遺体はショッピングカートに入った状態で、家から数メートルのところで発見された。
同容疑者は自分は精神分裂病で、薬物も常用していると語っている。