私は戦後70年来、この本のように教育勅語を肯定して書き進めた本を見たことがない。人の生きるべき道。人類の規範を分かり易く、多くの人の体験と意見を織り混ぜた教育勅語の真髄を見事に表現した本だ。何回も読みかえした。
そもそもこの本が外国のブラジルから出版された意義は誠に大きいと思う。何故なら、日本人は外圧に弱い。良いものは良いと外に向かって堂々胸を張って主張すべきだが、日本人は国旗、国歌をも否定しようとしている有様だ。
戦後の日本人は、世界のどの宗教の経典にも勝るとも劣らない人間道徳の真髄を説く教育勅語を、何を間違えたか否定して次世代を担う子供らに教えず、現在に至っている。私は世紀の大失敗だと思う。
一日も早く日本の子供らに教育勅語の真髄と意義を教え、本来の日本人の誉れを取り戻して欲しい。そして混迷する世界人類を導き救って頂きたい。それが日本民族に課せられた大きな使命だと思う。
私の体験を書き添えます。私の父は、この本にあるカフェランジャの平野植民地より更に120キロ奥、ミランドポリス郡のブラ拓移住地に親族一党で土地を購入して入植した。しかし、やはり父母たちはマラリヤ(マレイタ)に犯され、バルダンという注射薬の多用で、母は私が17の年に亡くなった。
物心が付いた7つから僅か10年の間の思い出を、鮮明に覚えている。教育勅語の一句一句を、丁寧に、また人の行うべき人間道徳の修身書の教えを諭してくれたこと。
お蔭さまで新聞も読め、ニッケイ新聞(日本文化誌)の評価を皆様と共に出来ることを父母に深く感謝している。
ニッケイ新聞の益々の発展を祈念致します。