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 先日、日本から来た人に「リナ・ボ・バルディ展示会を見て感動しました」といわれ、誰だっけと首をかしげた。駐日ブラジル大使館が文化交流で実施している一連の展示事業の一つだった。ローマ生まれのイタリア人女性建築家だが、戦争で荒廃した祖国にトラウマを抱き、1946年にブラジルに移住して51年に帰化した。代表作はパウリスタ大通りのMASP(サンパウロ美術館)。四本の柱でささえた中空に浮く美術館という独特の建築だ。ポ語ウィキペディアで彼女の項目をみたら約4千文字も説明があったが、祖国イタリア語の同項ページにはわずか1千文字あまりとあっさり…。画家の大竹富江さん同様、ブラジルだから花開いた人材なのかもしれない。ワタリウム美術館(東京都渋谷区神宮前3―7―6)で3月27日まで開催中。
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 日本の日本語の現状を見てみると、以前にも増して英語をそのままカタカナ読みするようになっている。特にインターネット上では、渡伯して1年未満の耳子ですら、初めて見る言葉が増えてきた。議題=アジェンダ、代替案=オルタナティブ、証拠=エビデンス、ある時代に支配的な物の考え方=パラダイムなど。もともとある言葉をわざわざ英語にするのは、固有文化を無くすだけでなく、世代間の断絶も増幅させる。日系社会からも「本来の日本語を大事にせよ!」と日本に発信してもいいのでは。ぜひプラッサ欄にご意見をお寄せください。