23日午前8時30分頃、労働者党(PT)の政見放送がはじまったのを受け、サンパウロ市をはじめとした都市部でパネラッソ(鍋たたき抗議)が一斉に起こった。24日付伯字紙が報じている。
PTの放送は同党の理念や取り組んでいることを説明したものだが、今回の放送はルーラ前大統領を巡る二つの住宅問題疑惑や、同氏やジウマ大統領の選挙参謀のジョアン・サンターナ氏の逮捕直後ということで「みそぎ」のイメージも強く、ルーラ氏が直々に「我々は過ちを犯したが、修正したものはそれ以上に多かった」と視聴者に語りかける場面もあった。
だが、放送開始と同時に反PT派市民らが一斉に部屋の電燈を点滅させたり、鍋をたたきはじめたりした他、クラクションを鳴らして抗議する車もあった。ルーラ氏やルイ・ファルコン党首の姿が映ると抗議行動は勢いを増し、「フォーラ(出て行け、PT」「フォーラ(やめろ)、ジウマ」の声がこだました。
サンパウロ市での抗議行動は、西部ピニェイロス、東部タトゥアペー、南部ヴィラ・マリアーナ、北部サンターナ、中央部ベラ・ヴィスタなどの住宅街で多く見られた。
また、リオやミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ、南大河州ポルト・アレグレ、バイア州サルバドール、ペルナンブッコ州レシフェといった、大きな州都でも同様のことが起こった。
3月13日には全国的な反政府マニフェスタソンが実施される予定だ。