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杉原千畝の記念碑
杉原千畝の記念碑

らぷらた報知=亜国首都に記念碑を設置=マクリ大統領が杉原千畝顕彰

 【らぷらた報知11日】アルゼンチン首都ブエノスアイレスのショア(ホロコースト)広場にホロコースト犠牲者のモニュメントが立てられ、そこから数メートルいったところ、パセオ・デ・ロス・フストのあるところに杉原千畝の記念碑が設置された。カウナスの領事であった杉原千畝氏のショアに対する人権尊重の戦いと尽力を評価しここに記憶している。
 1月26日にアルゼンチン政府とカピトゥロ・アルヘンティーノ、ホロコーストの記憶国際連盟ほかが出席し記念式典が行われた。
 法務省のクラウジオ・アヴル人権事務局長、ブエノスアイレス市長のオラシオ・ロドリゲス・ラレタ氏らが出席した。マウリシオ・マクリ大統領は「このショアの時代をともに記憶し、一体となり、他人を尊重できることを誇りに思う。アルゼンチンはラテンアメリカの中でも最もユダヤ人とイスラム教徒の多い国であるが皆が互いを尊重し平和に暮らしている」とメッセージを送った。
 アヴル人権事務局長は宗教上の諍い、暴力、人種や宗教の違いによる差別に対してとるべき国の責任を改めて確認した。
 ラレタ市長は多大な努力によって人々を救ってきた人々がこの都市の一部をなすことを改めて知ってもらいたい、と語った。
■杉原千畝(すぎはらちうね)■
 第2次世界大戦中、リトアニアのカウナス領事館に赴任していた杉原は、ナチス・ドイツの迫害によりポーランド等欧州各地から逃れてきた難民たちの窮状に同情。1940年7月から8月にかけて、外務省からの訓令に反して、大量のビザ(通過査証)を発給し、およそ6千人にのぼる避難民を救ったことで知られる。その避難民の多くが、ユダヤ系であった「日本のシンドラー」などと呼ばれることがある。