農協婦人部連合会(ADESC)が23日午前、サンパウロ市の高知県人会館で第20回定期総会を行なった。サンパウロ州各地から40人が出席。毎月のフェイラに北東伯視察旅行(昨年12月19日から3回に分け掲載)、9月にはポ語記念誌『道―MICHI』を無事刊行するなど、充実の一年を終えた。
昨年はそれらに加え親睦大会や子ども絵画教室、12月には手巻き寿司コンクールを行なった。初開催となった同行事は、「お金をかけず身近にある食材でおいしくできた」と好評で、今年も継続する方向。
日本農水省から日系農家の連携事業を委託される中央開発コーポレーション(CKC)や、JICAでの訪日研修生からは、「高品質で見た目の美しさが重要と感じた」など、農産加工品をより販売する術を学んだ様子だった。
CKCの事業枠から外れ、現在は独自で継続する「南米婦人の集い」は昨年第4回を迎え、10月にパラグアイの首都アスンシオンで開催。当地から26人、内ADESCから11人が参加した。総勢110人が集り交流を深め、次回は第一候補として初の亜国開催を検討している。
開始20年を迎えるSBC病院のフェイラやサンパウロ市での青葉祭りなど、今年も忙しい日々が待つ。指導員の栖原マリーナさんからは、「CKCの農水省事業も5年を終え目に見える結果がほしい。ADESC弁当をブランド化して販売を強化しては」との提案もあった。
昨年度の収入は約22万レアル、支出は約25万レ。記念誌経費に約7万レを費やし、約3万レの赤字になった。今年度は収入21万300レ、支出16万300レと算出。会費は50レから60レに値上げすることが承認された。
最後に役員改選が行なわれた。西村会長が続投となり、顔ぶれに大きな変化はなかった。新役員は以下の通り(敬称略)。
【会長】西村千世子【副会長】内海千代美、上芝原初美、鹿毛ヒデ子、大野マリ【書記】奥山貴美子(ポ語)、鳥原リナ(日語)【会計】則武マリア・ルイザ、山本セシリア【監事】(正)山崎久代、滝井孝子、森田よしえ、(補)佐々木恵子、豊田栄子