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PSDB=サンパウロ市市長候補選で乱闘=予備選挙の当日に路上で

 民主社会党(PSDB)のサンパウロ市市長選候補指名争いで2月28日、各候補者の支援者が街頭で乱闘を繰り広げる場面が見られた。2月29日付伯字紙が報じている。
 同党の市長選候補者は企業家のジョアン・ドリア氏、アンドレア・マタラゾ市議、リカルド・トリポリ下議の3人で、2月28日にサンパウロ市内で予備選挙が行われた。
 東部タトゥアペーの投票場ではあるグループが乱入、コンピューターを破壊し、投票箱を盗もうとしたため、ドリア氏とトリポリ氏の支援者が路上で取っ組み合い、殴る、蹴るの大喧嘩を展開した。同件で成人男性1人、未成年男子1人、女性2人が負傷、投票箱一つが破損した。
 マタラゾ氏支援のアルベルト・ゴールドマン氏とトリポリ氏支援のジョゼ・アニーバル氏は、ドリア氏は自身の権力を悪用した不正キャンペーンを行い、フィッシャ・リンパ法に違反すると訴え、同氏の出馬取り消しを求めた。ドリア氏はジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事の推薦候補で、マタラゾ氏はジョゼ・セーラ上院議員の肝いりとして知られている。
 マリオ・コーヴァス・ネットPSDBサンパウロ市支部長は、「現在は開票が最優先で、ドリア氏の調査の時間はない」としたが、29日未明に出た数字では、ドリア氏が43・13%、マタラゾ氏が32・89%を獲得し、この二人で決選投票を行うことになった。