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Sセバスチャン市で大水害=26世帯が避難し2人死亡

リオ・サントス高速道上に崖崩れて落ちた岩(Defesa Civil de Sao Sebastiao)

リオ・サントス高速道上に崖崩れて落ちた岩(Defesa Civil de Sao Sebastiao)

 サンパウロ州海岸部では2月28日夜からの雨で土砂崩れなどが発生し、リオ・サントス高速道路(RRS)は1日もサンセバスチャン市内の一部が通行止めになっていると1日付G1サイトが報じた。
 RRSは、2月29日未明に起きた土砂崩れで複数箇所が通行止めとなった。今後も更に土砂崩れが予想され、ドライバーにはRRSを避けるよう勧められている。
 通行が最も困難な区間は、ボイスカンガ区内の162キロ地点で、両側1車線の道路の片側が現在も通行不能で、車両は1車線を交互に通行している。同地点では2月29日未明に道路脇の崖が崩れて土砂が道に散乱し、電信柱も倒れた。
 土砂崩れはマレジーアス区の152キロ地点、ジュケイー区の173キロ地点でも発生した。1日朝の両地区の交通は平常通り流れているが、ドライバーに注意を呼びかけている。一部区間は通行制限のため、ノロノロ運転になっている。
 同市での雨は2月28日の夜以降、1日朝まで降り続けている。市警備隊によると、3月1日未明の雨は17・8ミリだが、2月28日夜から2月29日朝にかけては218ミリの降雨を記録。この雨量は3カ月分の平均降水量と等しく、サンセバスチャン市は警戒態勢を敷いている。
 今回の集中豪雨では各地で洪水も起きており、23家族が親類や友人の家に身を寄せている他、3世帯が市内の体育館に避難している。雨の影響が最も大きいのは南部にあるコスタ・スール地区で、市防災局が域内全区の動向を監視している。
 ボイスカンガ区では2月29日の土砂崩れが住居を直撃し、1組の夫婦が死亡。3歳と9歳の子供は入院中だが、軽傷で容態は安定している。
 ウナ区では橋が落ち、車1台が流されたが、運転手は救出された。