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ルーラ氏の自宅前に停まった連警のパトカー(Fernanda Cruz/Agência Brasil)
ルーラ氏の自宅前に停まった連警のパトカー(Fernanda Cruz/Agência Brasil)

LJ=遂にルーラにも捜査が及ぶ=450万レの収賄疑惑=サンパウロ州2つの住宅がきっかけ=問題企業が改修を自己負担

 4日、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)第24弾が敢行され、ルーラ前大統領が取調べを受けた。連邦警察は、ルーラ氏が、サンパウロ州内にある疑惑の物件二つに関し、LJの主要汚職企業から少なくとも450万レの賄賂を受け、それがペトロブラス(PB)の公金であることを裏付ける証拠があるとしている。4日付伯字紙サイトが報じている。

 今回の作戦では、サンパウロ州やリオ州、バイア州などでの家宅捜査や物件押収の令状が33件、強制的に事情聴取を行うための令状も11件出ている。
 捜査を担当したのは連邦警察官と国税庁の職員で、PBを巡る汚職で動いた金の一部が、LJで既に起訴されたジョゼ・カルロス・ブンライ被告やOAS、オデブレヒトといった疑惑企業を通してルーラ氏やその周辺の人物に流れたという容疑の解明が主な目的だ。
 検察は、オデブレヒトやOAS、UTCなど、PB絡みの事業で大型汚職を行った企業が、ルーラ前大統領が実質上の所有者と見られるグアルジャーの三層高級住宅(トリプレックス)とアチアイバの別荘の改築や家具購入などの費用負担という形で贈賄を行っていたと見ている。
 まずルーラ氏は、2014年に、OAS社から法的正当性のない約100万レを受け取ったとされる。これはトリプレックス「164―A」のための費用で、改修費で75万レ、台所と寝室の設置で32万レの賄賂を受け取ったことになるという。
 アチバイアの別荘に関して、ルーラ氏は購入の事実を否定しているが、連警は、同氏は10年に第3者の名前で153万9200レで購入したとし、10~14年に生じた改築や家財道具購入費の77万レはオデブレヒトとOASからの賄賂と見なしている。
 この贈賄を指揮したのは同氏の親友で、LJで起訴されているジョゼ・カルロス・ブンライ被告だという。同被告はシャヒン・グループとPBとの大型契約で収賄を行ったとされている。
 また、2011年1月以降、OAS社はルーラ氏の大統領官邸からの引越し費用と荷物の管理費として、計130万レをルーラ研究所に払い続けていた。同所所長のパウロ・オカモト氏は今年の1月12日にも受領書にサインしている。
 また、ルーラ研究所やルーラ氏の講演のための企業LILSパレストラ社の入金の大半が、OASやオデブレヒト、アンドラーデ・グティエレス、カマルゴ・コレア、ケイロス・ガルヴォン、UTCという、LJの6大疑惑企業からのものであることも注視されている。ルーラ研究所は11~14年に入金した3500万レのうちの2070万レ、パレストラ社は2100万レのうちの1千万レを6社から受け取っている。
 連邦警察は、大衆の混乱を想定し、ルーラ氏からの事情聴取をサンパウロ市のコンゴーニャス空港で行った。同氏の自宅も家宅捜査を受けた。