4日のラヴァ・ジャット作戦でのルーラ前大統領に対する捜査に伴い、反ルーラ派と親ルーラ派が2カ所で乱闘事件を起こした。4日付伯字紙サイトが報じている。
大サンパウロ市圏サンベルナルド・ド・カンポのルーラ氏の自宅アパート前には早朝から反ルーラ派が集まり、労働者党(PT)やルーラ氏に対する罵声を飛ばした。そこに、労働組合系の親ルーラ派が現れ、反ルーラ派のカメラマンに乱暴するなどし、乱闘に発展した。
軍警到着後も混乱は続き、数人が頭から血を流す怪我を負った。
また、連警がルーラ氏の取り調べを行ったコンゴーニャス空港では、50人ほどの反ルーラ派が同空港前に群がって「この泥棒野郎」などと罵声を浴びせた。それに対し、親ルーラ派のある男性が、ルーラ氏の頭文字のLを手で描き、胸をたたいてルーラ氏の敬意を表して口論となった。場が騒然となり、約50人の軍警が抑えに入った。
空港前には、PTや、同党とは古くからの同盟党のブラジル共産党(PCdoB)の政治家も現れ、「合法的に選挙で選ばれた大統領になんてことを。これでは軍政の再来だ」と、自己主張を行う場面も見られた。