ミナス・ジェライス州マリアナ市のサマルコ社の鉱山で、15年11月5日に起きた鉱滓ダム決壊事故から4カ月余り過ぎた9日朝、決壊したダムから800メートルの所に埋まっていたトラックのキャビンの中から遺体が発見された。
事故現場で行方不明者の捜索活動を続けていた消防隊員らが、ショベルカーで土砂を撤去していて見つけたもので、遺体は9日午後の市警による鑑識後、マリアナ市の遺体安置所に運ばれ、DNA鑑定のための試料を採取、その後にベロ・オリゾンテ市内の法医学研究所に運ばれた。
午後4時の発表によれば身元はまだ確認されていないが、依然として行方不明だった、外注業者から派遣されていた給水車運転手のアイルトン・マルチンス・ドス・サントスさん(55)か、サマルコ社従業員のエジミルソン・ジョゼ・ペッソアさん(48)のどちらかと見られている。
消防隊の司令官によると、消防士達は優先区画を特定して捜索活動を進めていたが、行方不明者は見つからず、それ以外の区画にショベルカーを移動させたところ、給水車のキャビンと思しき反応があり、キャビンと遺体の発見となった。給水車の本体部分は、1月に見つかっており、捜索隊はキャビンの行方を捜していた。
この発見により、ダム決壊による死者は17人から18人になった。17人の身元は既に全員確認済みだ。
ダム決壊から4カ月が経った時点の伯字紙は、行方不明者達の家族は、生存の望みはないと知りつつも、遺体が見つからないため、心休まらぬ日々を過ごしていると報じていた。(9日付G1サイトより)
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