JICAブラジル事務所サンパウロ出張所に佐藤洋史次長(49、千葉)が就任し、前任の遠藤浩昭さん(50、埼玉)と交代挨拶のため来社した。佐藤次長にとってブラジル赴任は2度目。2000年からブラジリアで2年、サンパウロ市で2年8カ月、技術協力班長として勤務した。
学生時代は駐在員子弟として、サンパウロ日本人学校に籍を置いたことも。「大好きなブラジル赴任。希望が叶った」と喜び「日系支援は大きな柱。需要を見極め効果的な体制を築きたい」と意欲を見せた。日系ボランティアは来年、100人体制を目指す。
遠藤さんはブラジリア1年半、サンパウロ市2年半、計4年間のブラジル勤務を終え帰任する。安倍晋三首相や秋篠宮ご夫妻の来伯を迎えた任期中を振り返り、「日系人の皆さんから生きた移民の歴史を直接聞けたことが財産に。ブラジル社会への貢献は計り知れなかった」。
中南米はウルグアイ、パナマに次ぐ3カ国目で、ブラジルは初赴任だった。「この経験を日本側へも伝えたい」と語り、7日帰国の途に着いた。