リオ五輪まで148日となった10日朝、同市西部のデオドーロ総合競技場内にある屋外プールが現地組織委員会に引き渡されたと同日付伯字紙や同サイトが報じた。
このプールは連邦政府からの資金でリオ市市役所が改修工事を行ったもので、セレモニーに出席したアロイジオ・メルカダンテ教育相は「施設建設などは予定通りの日程で進んでおり、最善の五輪を開催するための準備が整っている」「ブラジルはワールド・カップ同様の成功譚を繰り返す」と強調した。ジョージ・イウトン・スポーツ相も「連邦政府と軍が協力しており、史上最善の五輪となる」と約束した。
同プールは改修工事によって防水や水の浄化システムが改善された他、更衣室も近代化された。
今回引き渡されたプールは、2日に落成式が行われたデオドーロ・スタジアムとアレーナ・ダ・ジュヴェントゥーデと共に、近代五種の会場として使用され、五輪後には軍の施設の一部として使われるようになる。近代五種は、射撃やフェンシング、水泳、ランニング、馬術の5競技を1人でこなし、順位を決める複合競技だ。
10日から14日にかけて開催されるテストイベントの男子の部には、12年のロンドン五輪で金、銀、銅メダルを獲得したダヴィド・スヴォボダ(チェコ)、曹忠栄(中国)、アダム・マロシ(ハンガリー)が、女子の部も、同大会の金、銀、銅メダリストのラウラ・アサダウスカイテ(リトアニア)、サマンサ・マリー(英国)、ヤネ・マルケス(ブラジル)といった国際級の選手達も参加する。
近代五種のテストイベントは一般公開されないが、ブラジルチーム監督のアレッシャンドレ・フランサ氏は9日、「今大会の目標は最善の状態で競技に臨む事」とし、上位入賞よりも本大会に向けた調整に集中するとの意向を明らかにした。