9日夜、サンパウロ州カンピーナス市で、14万レアル相当の携帯電話を積んでいたトラックが強盗に襲われたと、10日付G1サイトが報じた。
トラックの運転手と搬送助手は人質に取られた。逃げた犯人はまだ誰も捕まっていない。
トラックは警備の2車両と共に同市サンマルティン区の発送会社の建物から出た直後、5人組の強盗に襲われた。
搬送助手は匿名を条件に、強盗は重火器を持っていたことを明かした。「同伴車両の警備員達が『強盗たちが機関銃とライフルを持っているのを見た』と語っていた」と搬送助手は振り返る。
強盗は警備員達の武器を奪い、運転手と搬送助手をトラックの荷台の中に押し込むと、積荷ごと現場を離れようとした。
しかし、エンジンを始動した後に燃料をカットする車両盗難防止装置が作動したため、トラックはまもなく停止。トラックが動かないため、強盗は荷台の扉を壊して積荷を盗むことにした。
「強盗たちは運転手に『トラックの位置が特定できるレーダーの電源を切れ、さもなくば殺す』と言った。ドライバーが言うとおりにしたため、強盗たちはドアを引っ張り、トラックの動きを止めて、我々(運転手と搬送助手)に荷台の扉のかんぬきと錠を破るよう命令した。そして中の積荷を運ぶように命じた」と搬送助手は言った。搬送助手はさらに、「彼らは非常に神経質だった、『急げ』『急げ』『急げ』『モタモタしてるとぶっ殺すぞ』と煽りたてたので本当に怖かった」と振り返った。
搬送助手は「これで家族を食わせているんだからこれからもやっていくより仕方ない。でも、強盗に襲われるなんて事はこれが最初で最後であって欲しい」と語る。
強盗は積荷の携帯電話と警備員の武器を奪って逃走した。被害者達が警察に被害を訴えたのは、強盗がトラックを現場に乗り捨てて逃げた後だった。同件はカンピーナスの市警第4署が扱う。