元サンパウロ州知事のマリオ・コーヴァス氏(01年没)の孫で、民主社会党(PSDB)サンパウロ市支部幹部のブルーノ・コーヴァス下議が12日、20日に行われる同党のサンパウロ市市長選候補選決選投票で、ジョアン・ドリア氏を推すことを決めた。11日付伯字紙が報じている。
同党のサンパウロ市市長候補選は激戦で、予備選では3人に票が割れた。3位だったリカルド・トリポリ氏を支持していたブルーノ氏は、決戦でドリア氏推薦を決めた。
今回の候補選では、ドリア氏をジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事、アンドレア・マタラゾ氏をカルドーゾ元大統領とジョゼ・セーラ上議が推し、実力者達の意見が割れている。
だが、ブルーノ氏の支持表明で、ドリア氏は同党創始者の2人の大物政治家の子孫の支持を得た。同党は1988年、ブルーノ氏の祖父マリオ氏と、80年代前半のサンパウロ州知事で、同党の最初のリーダー的存在のフランコ・モントロ氏(99年没)が創設した。ドリア氏は、モントロ氏の娘のヴェラ氏と同氏の娘婿のレオ・コウチーニョサンパウロ州議員の支持を受け、キャンペーンでも、モントロ氏の後継者かのごとく振舞っていた。そこにコーヴァス家一族もさらに後押しという形となった。