大サンパウロ市圏で11日から12日に降った大量の雨で、チエテ川の水位が12日から13日に5メートル上昇し、サンパウロ州チエテ市がダムの水門を開いたため、同市内で20軒の家屋が浸水被害を受け、3世帯が避難を余儀なくされたと、14日付G1サイトが報じている。
サンパウロ州保安局の説明によると、今年は降雨が多く、コチア水系など、ダムの水位が100%を超えている場合もある。
チエテ川は、大サンパウロ市圏で大雨が降ると毎回増水するが、11日から12日は3月の平均降水量の50%を超えた地域が出るほどの集中豪雨となったため、水位の上昇も激しく、水門を開けざるを得なかったという。コチア市で避難を余儀なくされた3世帯は、いつ家に戻れるかわからない。
今回の集中豪雨の被害はチエテ市だけにとどまらず、サウト市でも12日にチエテ川の水位上昇で観光名所などが甚大な被害を受けた。
サウト市内を流れるチエテ川の水位は14日になっても下がらず、チエテ川にある段差でできる滝を取り込んだ観光名所で歴史的な建造物もあるイーリャ・ドス・アモーレス(愛人達の島の意)周辺は、チエテ川が運んできたペットボトルなどのゴミですっかり覆われている。