ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 新しい法相にアラゴン氏=ウェリントン氏の却下で

新しい法相にアラゴン氏=ウェリントン氏の却下で

 連邦政府は14日、新たな法相に、連邦検察庁副長官の一人のエウジェニオ・アラゴン氏を選出した。14日付伯字紙が報じている。
 連邦政府は、2月28日に辞任したジョゼ・エドゥアルド・カルドーゾ法相(労働者党・PT)の後任に、ジャッケス・ヴァギネル官房長官(PT)がバイア州知事時代に司法局長を務めたウェリントン・セーザル・リマ・エ・シウヴァ氏を就任させた。だが、最高裁は先週、この決定は「現職の検察局係官が行政職に就くことを禁じる」1988年憲法に反する、として却下した。
 これを受け、カルドーゾ氏とアロイージオ・メルカダンテ教育相(PT)が最高裁判事に推したこともあるアラゴン氏に白羽の矢が立ち、シウヴァ氏はわずか11日間で職を辞した。
 アラゴン氏は連邦検察庁のロドリゴ・ジャノー長官の右腕的存在で、同長官から選挙高裁の検察官に任命された。ただ、アラゴン氏は、13年にマリーナ・シウヴァ氏が新党・持続ネットワーク(Rede)を設立しようとした際に無効の判断を示した他、現在、高等選挙裁判所(TSE)で問題となっているジウマ大統領の14年の大統領選挙の会計も、承認するよう進言した人物だ。